インプットを積極的に増やす「Reader」となって、自ら主体的にキャリアを切り開く「Leader」として、社会で活躍してほしいという思いを込め、「リーダーズカフェ」と名付け、2016年3月にスタートしました。
「大学生のスキルアップの機会を提供し、社会に出て活躍できるように様々なサポートをしたい」と思い、リーダーズカフェを立ち上げました。
普段は、関学生が40人住む、学生マンションの大家さんをしています。
そもそものきっかけは、「学生さんに、日経新聞を読んでもらいたい」と、マンション内に読書室をつくったこと。日経新聞は学生さんにはちょっと難しいので、「日経新聞を読む会」を3年前に立ち上げ、週に1回を目標に学生さんと一緒に読み始めました。
そうこうしていると、学生さんとの距離が近くなり、ゼミの発表のヒアリングを受けたり、アルバイトの相談を受けたり、最近はエントリーシートの添削や面接練習・インターン先のお世話など、就職活動についてのサポートを行うようになりました。
バブルが崩壊し、就職氷河期に陥ったちょうど2年目に、私も就職活動をしました。無事に就職できたものの、あまりにロスの多い「活動」に、正直辟易としました。体育会サッカー部に所属していたのですが、一番頑張りたい時期を棒に振らざるを得ませんでした。
その後、約20年経ち、世の中には数々のイノベーションが溢れ、いい意味でも悪い意味でも便利な世の中になりましたが、就職活動自体はほとんど進歩がありません。
相も変わらず厳しい就職活動を突破したにもかかわらず、入社後3年以内で離職する若者が3割もいます。
これって、学生にとってとても残念なことであると同時に、採用した企業にとっても大きな損失です。せっかく手塩に育てた社員が退社するのですから・・・。
こんな世の中に、強い危機感を覚えています。
なぜ、3割もの若者が、入社後3年で辞めてしまうのか?
私は「社会人になる準備不足にある」と考えています。
高校を卒業し、全く違うオープンで開放的な大学生活を満喫し、いつのまにかインターンが始まり、いつのまにか就活が終わってしまい、入社式、卒業、就職。
高校から大学も世界が違いますが、大学から社会はもっと違います。
本来であれば、大学で学べればいいですが、キャンパス内で「学問」を学び、クラブやサークル・ボランティア・アルバイトで社会のことを学ぶには限界があります。
そこで、
・日経新聞くらいはさらっと読めるようになってほしいな・・・
・キャリアデザインをしっかりして、就活に臨んでほしいな・・・
・少しでもスキルアップしたいと思っている、意欲のある学生に学びの場を提供したいな・・・
・ちょっと相談できる社会人のメンター(相談できるひと)がいたらいいだろうな・・・
・学生さん・企業さんお互いが、「出会えてよかった!」と思えるマッチングができたらな・・・
という思いが日に日に強くなりました。
社会人になる前の予想と期待と、社会人になってからの現実との間に感じるギャップ(リアリティ・ショック)を、4年間の間でできる限り最小化できるような様々なプログラムを楽しく行っていきます。
何事にも正面から「自力で突破できる力」を身につけ、自分の力に自信を持って、社会に羽ばたけるよう、精いっぱいお手伝いしたいと思っています。
リーダーズカフェでは、「社会人になる前の予想と期待」と「社会人になってからの現実」との間に感じるギャップ(リアリティ・ショック)を、大学在学中の間でできる限り最小化できるよう、様々なプログラムを楽しく行っていきます。
さらには、ただの「場・機会の提供」だけでなく、ひとりひとりに寄り添い、かかわりながら、こちらも一緒に成長したいと思っています。
ぜひ気軽にお越し頂ければ、うれしいです。
NPO法人リーダーズカフェ 代表理事 皐月秀起(さつきひでおき)